同じく敬愛する作家さんの中からひとり、重松清さんです。

上下巻で描かれるこの物語は、とてつもないヘヴィなタイトルです。現実というものの厳しさ、辛さ、悲しさ、切なさをあらゆる角度から剛槌で叩き込んできます

それらの感情の杭を脳髄に打ち込まれた我々は、もはや疾走を読む前には戻れません。疾走を読んでしまったというひとりの人間が残るのです。

この世界が嫌いな人にオススメです。この世界が好きな人にもオススメです。読んでいる最中はきっと世界を嫌いになれますし、読み終わった後には好きにもなれるでしょう。

感情を揺さぶることが物語の本懐ならば、この作品はまさしくそれを果たしていると言い切れます。

小説って素晴らしいなあ!