走り疲れたら、小休止《サービスエリア》。
ドライブも、恋も、人生も。

アガサ・クリスティー賞作家が創り出した、ポップでちょっとシリアスな長編ミステリ。

「静かな夜には口笛を吹きたくなる奴がいるものです。口笛が聴こえる夜は、もうすでにいつもの夜とは違いますからね」

四国と淡路島の境目にある<恋路ヶ島サービスエリア>。ここの売り子になると、一年以内に恋人からプロポーズされるという伝説がある。そんな伝説をすこし信じている恋路ヶ島出身の理代子は、自宅アパートとバイト先を往復する平凡な日常を送っていた。ある夜、謎の新入り清掃士マキノの「静かな夜です。気をつけて」という一言から、理代子は騒動、いや<獣たち>に巻き込まれていく。