中学生の頃、図書館の先生が個人的な蔵書を貸してくれたことから読み始めたシリーズ。
今ではまるの本棚の大部分を占拠しております。

京極堂シリーズは全部好きですが、その中で一番好きなのはどれかと言われたら、今のところはこの「魍魎の匣」になります。

事件のセンセーショナルさもそうですが、あちこちで起きていた事件が最後に全部一つに繋がる様に脳内麻薬がどぱどぱ出ました。
「ほう」と口走りたくなる一冊です。

妖怪とミステリとホラーと青春とSFとファンタジーと少女と猟奇と上品と下品と探偵と刑事と戦前と戦後と過去と未来とが、ぎゅっと一つに詰まっています。

シリーズの二作目。私は前作を飛ばしていきなり、これを読んでしまった(笑)。
とはいえ、シリーズで一番好きな作品。

本書を読んでいなければ、小説を書くことはおろか、現国の教科書以外の小説を読むことをしなかったと思う。

起こった事象をどの順番で読者に提示すれば一番効果的なのかを学ぶ教科書として、今でも良く読み返す作品。

本格ミステリは機能美の小説だと思うけど、機能美を極限まで追求しながら、けれん味の楽しさも忘れていない希有な作品。