著者近影

Profile

矢崎存美(やざきありみ)

12月12日、埼玉県出身。現在、東京都在住。

1985年、『殺人テレフォンショッピング』(矢崎麗夜名義)で第7回星新一ショートショートコンテスト優秀賞受賞。
1989年、『ありのままなら純情ボーイ』(MOE出版)でデビュー。

代表作は、動いてしゃべって料理をするピンクのぶたのぬいぐるみ・山崎ぶたぶた(おじさん、妻子持ち)が活躍する『ぶたぶた』(徳間文庫)、『ぶたぶたカフェ』(光文社文庫)等の「ぶたぶたシリーズ」。
臨死体験のできる食堂が舞台の「食堂つばめ」シリーズ(ハルキ文庫)。

代表作と、その作品についての思い

『ぶたぶた』

最初の単行本を出した時には、こんな長いシリーズになるとは思ってもいませんでした。
私の作家生活をいろいろな意味で支えてくれている作品ですが、「山崎ぶたぶた」はもはやキャラクターというより、大切な友人のような存在です。
ぬいぐるみなんですけどね。

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矢崎存美の本棚

初めて読んだ時は高校生の時だったのですが、その時に私の「書くもの」の傾向は決まったような気がします。
同じ作者の『トマシーナ』と並ぶ猫文学の最高峰でもあります。
ギャリコ作品は私のバイブルなので、今でもよく読みますが、これだけは最初の衝撃が強すぎて読み返せていません。
この結末って、他に誰もやってませんよね? っていうか、できませんよね?

ジェニィ
ポール・ギャリコ

ジェニィ』が「書くもの」の原点だとすれば、こちらは「読むもの」の原点であったように思います。
元気のない時、ストレスがたまった時に読む本はみんなこんな感じの物語です。
すなわち、賢いけれど孤独なごくごく普通の女の子が、自分なりの生き方を模索し、困難に突き当たりながらも幸せをつかもうとする物語です。

ジェイン・エア
シャーロット・ブロンテ

本当は『地獄の家』か『地球最後の男』にしたいけど、新品が手に入らないので、こっちにしました。
マシスン作品は、ホラーものとしても大好きですが、ラストで視点が一気に覆る鮮やかさにいつも唸らされます。

縮みゆく男
リチャード・マシスン

井上さんのいわゆる通俗小説のほとんどが、やはり新品で手に入らないので、今でも読める『氷壁』にしておきました。
井上さんの作品は、20代の頃に貪るように読みましたが、とにかく「美しい日本語」というものを堪能できます。
そして、男性の描き方が身悶えするほど私のツボなのです。

氷壁
井上靖

生きているぬいぐるみの物語は(拙作『ぶたぶた』も含めて)たくさんありますが、おすすめはこの作品です。
林さんの写実的な絵で描かれたきつねのぬいぐるみ「こん」が実にリアルで表情豊か。
すごくかわいくて楽しい大好きな絵本です。

こんとあき
林明子