著者近影

chosha shoukai gazo

Profile

篠原悠希(しのはら ゆうき)

島根県出身 昭和世代 ニュージーランド南島・南緯45度付近在住
2013年 第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞、弥生時代の九州を舞台にした歴史ファンタジー『天涯の楽土』でデビュー
2015年11月 ファンタジーな青春小説『座敷わらしとシェアハウス』KADOKAWA文庫
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=321506000138

◎商業ではファンタジーや社会小説が中心ですが、投稿時代からペルシア古代史をネタに歴史戦記ものをこつこつと書き続けています。
いつかは歴史小説家と呼ばれたいエンタメ作家(今現在)

◎座右の銘:人間万事塞翁がネタ/作家は倒るる処のネタを掴め

代表作と、その作品についての思い

『蒼天の王土』

未刊行の作品で申し訳ありません。画像は書影でなく、著者手作りの作品イメージです。
「蒼天の王土」は、デビュー作「天涯の楽土」の続編で、2014年には完了稿の納品も済んでいるのですが、諸般の事情により刊行保留になっております。

デビュー作「天涯の楽土」で少し成長した隼人と鷹士が「弥生時代中期後半(紀元前一世紀)の日本列島を縦横に冒険を重ね、大人になっていくお話」を作るために、舞台候補地の熊本阿蘇から宮崎、東海、関東、山梨、信州、新潟、日本海沿いに行脚して日本を半周、移動距離2000kmを取材して回りました。
この森を、海を、海岸を隼鷹が旅したのだな、と取材旅行のあとも執筆改稿の間も、日本の美しさを時空を超えていつまでも楽しむことができました。

「天涯の楽土の続編は出るのか」というお問い合わせをときどきいただきますので、必ず近い将来、世に出せますよう、鋭意努力しております、ということで代表作に推し。
お問い合わせは、ブログやツイッターの篠原本人でなく、KADOKAWA文芸局編集部のほうへしていただけると効果的です。

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篠原悠希の本棚

イギリス正史の極悪人として知られるリチャード3世の無罪証明小説。
重傷を負って療養中の警察官が、リチャード3世の肖像を見て無実を直感する。病室の寝台の上から一歩も動くことなく、史料の検証と主人公の考察だけで、王室ミステリーの謎が明らかになってゆく。
700年の歴史を裏返していく過程はまったく退屈させない。
「歴史の真実は歴史書のなかにはない。家計簿や公式の会計記録に、領収書や個人の手紙や書簡の中にある」

時の娘
ジョセフィン・テイ
アラブが見た十字軍
アミン・マアルーフ

三冊セットで読んでいただきたい。
私たちが学校で習う歴史は、為政者に都合のいい、自国や同盟国の視点からまとめた事績や解釈という、一方的な側面からしか描かれていません。
歴史は常に両側から見なければ真実は見えて来ない。
敗者、敵対者の、そして被支配者と法の外側にある者の立場から見た歴史もまた真実であるということ。
繰り返し心に刻み付けておきたいです。

傭兵の二千年史
菊池良生

アーサー王伝説を、アーサー王の異父姉でドルイド教女神官モーゲンの視点から描いたハイファンタジー。
歴史は正史の裏側から見れば真実が見えてくる、という発想と、ファンタジーという手法を通して、登場人物が一個人では限界のある歴史観は呪術や魔術を通して語ることができる、ということを教えてくれた作品。
日本の歴史でこういった小説を書きたいと、若かったときの篠原に思わせた作品です。

アヴァロンの霧
マリオン・ジマー・ブラッドリー

白面赤眼白髪の魔術剣士エルリック皇子の流浪譚。
アルビノ虚弱体質で、魔剣ストームブリンガーで斃した敵の魂を啜り上げて命をつなぐという、ダークヒーローの造形と誰も救われない世界観。
当時としては画期的なヒロイックファンタジーでした。
当時は天野喜孝氏の表紙も相まって、のめり込んだ読者は少なくないはず。

エルリック・サーガ
マイクル・ムアコック

説明不要と思いますが。
篠原のペルシア熱の発端となった、ファンタジー異世界戦記。
中世ペルシア的世界観ということで、イランでも『アルスラーン英雄伝説(エフェサーネ・カハルマーニ・アルスラーン:افسانه قهرمانی ارسلان』というタイトルで人気らしいです。
(どこか耳覚えのあるタイトルですね。イランに広まっているのがアニメなのか、小説の翻訳版が出ているのか未確認ですが、ペルシア語版の訳書が出ているならぜひとも購入したいです)

アルスラーン戦記
田中芳樹

不朽の恋愛小説といえばこれ。
18世紀イギリスのシンデレラストーリー。

Pride and Prejudice
ジェーン・オースティン

この作品を超えるSFにはまだ出逢っていない。

百億の昼と千億の夜
光瀬龍

何度読んでも読み飽きない、そして十年おきに読むといろいろな角度から解釈できて、自分の変化も自覚できる名作。

こころ
夏目漱石