著者近影

mikamiteren

Profile

みかみてれん(みかみてれん)

宮城県生まれ

13年ほど新人賞に投稿をする生活――通称ワナビ――を続けて身も心も闇堕ちしていたところ、『小説家になろう』に掲載していた小説がエンターブレインさんの目に留まり、浄化される。

2014年『勇者イサギの魔王譚』シリーズでデビュー。

同年『恋をしたら死ぬとか、つらたんです』刊行。

他にもコミックキューンで四コマ原作を手掛けるなど。

2016年2月10日、カドカワBOOKSにて
『俺たちのクエスト ~クズカード無双で異世界成り上がり~』刊行。

座右の銘は、人事を尽くして天命を待つ。

代表作と、その作品についての思い

『俺たちのクエスト ~クズカード無双で異世界成り上がり~』

クズカードを使いこなし、数々のカードゲーム大会で優勝してきたマサムネは、女神ミエリの導きにより異世界で魔王を倒すことに。しかし、手持ちのスキルは役に立たず、パーティーのメンバーは全員ポンコツで……。

というあらすじのこの物語、やることなすことうまくいかないポンコツだらけがドタバタを繰り広げる、異世界コメディになっております。

主人公が最初に覚える呪文は【タンポポ】。いったいどんな効果があるかと言えば、地面にタンポポの花を咲かせるという能力。

他にも、寝癖を直すための呪文【マシェーラ】、落とし穴を作り出す【ホール】、手のひらからパンを生み出す【パン】(そのまんまです)、目を光らせて辺りを照らすけれど自分もめっちゃ眩しい【ピッカラ】などなど。

そんなポンコツな呪文と、一癖も二癖もあるパーティーメンバーをどうにかこうにかして、魔王軍に立ち向かっていくお話です。

わたしはずっとシリアスで重い物語ばかり書いてきたのですが、気分転換に万人を幸せにできるような笑える物語が書きたいなー、って思ったのがきっかけです。

テーマは『楽するために苦労する』といったそんな感じです。今考えました。ぜひぜひお手に取っていただけたら幸いでございます。

みかみてれんのすべての作品はコチラ

みかみてれんの本棚

ごきげんよう、みかみてれんです。

紹介したい本は二億冊ぐらいあるのですが、あまり多すぎてもアレですので、本棚をひっかき回して五作をピックアップしてきました。

まず一冊目はこちら。わたしはこの作品を幼少期に呼んでしまったおかげで、特定の嗜好が完成してしまったと思います。
 
お姉ちゃんの愛があまりにも尊くて、本を何度手放しても新たに買い直しました。
常に我が家に一冊置いてある本です。調子のいいときは三冊置いてありました。

ふたり
赤川次郎

二冊目はこちら。大好きな古典SFです。

猫と幼女とビッチとメイド(メイド?)。ありとあらゆるエンターテイメントが凝縮された最高の一冊です。

当時のわたしが抱いていたSFというジャンルへの「SFってなんか難しいんだろうなあー」という固定概念をぶち壊してくださった、非常に強いパワーをも持っています。とにかく読みやすくて、面白い!

ちなみに星を継ぐものとどちらを紹介するか三日三晩迷いに迷ったあげく、わたしひとりの意志では決められないので、ふたつの題名を描いた紙飛行機を飛ばしました。
頂上決戦です。

より遠くまで飛んだのは――それは皆さまのご想像にお任せしようと思います。(すみません夏への扉です)

夏への扉
ロバート・A・ハインライン

わたしが敬愛する二万人の作家さんの中からひとり、伊坂幸太郎さんを挙げさせていただきまして。
さらにその中から一冊を選んだところ、こちらになりました。

物語の完成度ではもちろん、他作品を推す方もいるとは思いますが、わたしはこの作品の設定が大好きなのです。

三年後には地球が滅亡してしまうという設定。本来はその滅びを回避するために政府や組織ががむしゃらになって立ち向かうのが世の常だとは思いますが、この作品の切り口は異端です。

皆は滅びを受け入れて、そうして淡々と日常生活を送っているのです。その中でどんな『終末』を迎えようとするのか。死に向かって緩やかに進む人々の強さと弱さを全八編のオムニバスで描いております。

切なさと力強さとその在り方が、たまらない、たまらないのです。

終末のフール
伊坂幸太郎

同じく敬愛する作家さんの中からひとり、重松清さんです。

上下巻で描かれるこの物語は、とてつもないヘヴィなタイトルです。現実というものの厳しさ、辛さ、悲しさ、切なさをあらゆる角度から剛槌で叩き込んできます

それらの感情の杭を脳髄に打ち込まれた我々は、もはや疾走を読む前には戻れません。疾走を読んでしまったというひとりの人間が残るのです。

この世界が嫌いな人にオススメです。この世界が好きな人にもオススメです。読んでいる最中はきっと世界を嫌いになれますし、読み終わった後には好きにもなれるでしょう。

感情を揺さぶることが物語の本懐ならば、この作品はまさしくそれを果たしていると言い切れます。

小説って素晴らしいなあ!

疾走
重松清

そしてこちらです! どばーん!

わたしもライトノベル作家の端くれ、影響を受けたライトノベルは二兆冊ぐらいあるのですが、それらをすべて置いておいて、近年もっとも衝撃を受けた作品を挙げることにします。

平坂読という作家がいかに天才的な能力を持っているのか、というのを語るには文庫本一冊の文字数が必要となるので、ここでは省かせていただきますが、この物語はまさしく今の時代における境地。極限の構成力と圧縮率を誇る作品です。

一行一文字に至るまで無駄はなく、登場人物の感情曲線は極めて優美で、ありとあらゆるライトノベルはこう描くべきだ、という教科書を見たような気分でした。

わたしは当時プロットに悩んでいたときにこのライトノベルを読んでしまったので、危うく塩の柱になるところでした。というか一度なりました。わたしは塩の柱です。塩となって原稿を書いています。

塩の柱となったわたしが送る最後のメッセージです。受け取ってください。那由多ちゃんちょうかわいい。春人くんちょうかっこいい……。

以上です。ご読了ありがとうございました。みかみてれんでした!

妹さえいればいい。
平坂読