著者近影

Profile

舞阪洸(まいさかこう)

静岡県浜松市出身。浜松西高校→立教大学。

卒業後、小さな出版社に入り編集の仕事をする。
その後、ゲーム業界に転身。レッドカンパニー在籍中に期せずして作家デビュー。

しばらく二足のわらじを履いていたが、やがて独立、今に至る。今年*で作家生活も23年目。

4年半ほど前に長年住み慣れた所沢から札幌へ移住。現在は札幌市民。

*2015年

代表作と、その作品についての思い

『鋼鉄の白兎騎士団』シリーズ

あとから振り返ると、このシリーズと続編に当たる「ガブリエラ戦記」が、戦記モノ(お色気成分強め)を書くという周囲の評価も含めて、わたしの方向性を決めた一冊と言えるのかもしれません。
その分、思い入れも強い作品です。

お色気成分と言えば、シリーズの一冊目でカラーイラストの一枚が危なすぎて編集部から修正指示が出たのが思い出深い出来事(笑)。
直したのはわたしではなくイラストレーターさんですがww

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舞阪洸の本棚

まずは、わたしの人生を変えた二冊(大げさ)をご紹介します。
一冊目は「たそがれに還る」(光瀬龍)。

高校生の頃、作者にも作品にもなんの予備知識もないまま、書店の店頭で手に取って購入した一冊。
中学時代に筒井康隆や星新一などにハマったあとだったので、早川JAの本を探していたというのはあったかもしれません。

その壮大さ、スケール感と、淡々とした宇宙や時代の描写に打ちのめされました。
もちろん「百億の昼と千億の夜」も大好きなのですが、最初に出会った光瀬龍作品ということでインパクトは絶大でした。

たそがれに還る
光瀬龍

二冊目は「斜め屋敷の犯罪」(島田荘司)

出会ったのは大学時代だったのではないかな。
コナン・ドイルに始まり、エラリー・クイーンやディクスン・カー、アガサ・クリスティ、横溝正史や高木彬光などが大好きだった本格ミステリファンとしては、久方ぶりに現れた日本の本格作品(新本格と謳っていましたが)に、目にするや否や手に取り、レジに走った一冊。

期待に違わぬ素晴らしいトリックと雰囲気に酔いました。
もちろん「占星術殺人事件」も大好ですが、最初に出会った島田荘司作品ということでインパクトは絶大でした。

斜め屋敷の犯罪
島田荘司

そのほか、好きなジャンルと作品を羅列してみます。わたしがよく読むジャンルは、ミステリ、SF、歴史ものなどです。

ミステリでは「本格ミステリ」(新本格)が好きで、海外ミステリではエラリー・クイーン(の国名シリーズ)、アガサ・クリスティ(のエルキュール・ポワロもの)、ディクスン・カー、日本ミステリでは横溝正史、高木彬光、都筑道夫などの著作を読み漁りました。

新本格では当然のように、島田荘司、綾辻行人、法月倫太郎、我孫子武丸、有栖川有栖などを読んできました。
綾辻行人の「十角館殺人事件」のインパクトたるや、「斜め屋敷」に勝るとも劣らない大きなものでした。

ただ、誰のどんなミステリ作品を読むにせよ、トリックや真犯人を当てようとは思いません。
むしろラストで思いきり驚きたいので、敢えて推理しない(推理しても当たらないという話もありますが)で読み進めるのです。

十角館の殺人
綾辻行人

SFでは、SFというジャンルに嵌まるきっかけとなった二作、「レンズマンシリーズ」(E・E・スミス)と「銀河帝国の興亡」シリーズ(アイザック・アシモフ)が思い出深いタイトルです。

その後では「星を継ぐもの」(J・P・ホーガン)が超絶的に面白かったです。
知性化戦争」(デイヴィッド・ブリン)もよかった。

ミステリにしてもSFにしても、魅力的な謎の提示とその(論理的な)解明という構成の作品が好きみたいです。

レンズマン・シリーズ
E・E・スミス

歴史ものでは、古代と戦国時代と幕末が舞台の作品が好きです。
天武天皇と織田信長と高杉晋作を描いた作品には無条件に手を伸ばしてしまいます。

その中でもとくに気に入っている作品を挙げると「第六天魔王信長」(羽山信樹)で、信長と秀吉の鮮烈な結びつきが印象に残りました。

第六天魔王信長
羽山信樹

そのほか、仮想戦記ものや歴史書などもよく読みます。

仮想戦記で大好きなのは「覇王信長伝」(佐藤大輔)ですが、未完のままで、作者には続きを書く気がないらしいのが返す返すも残念。
同じ作者の「皇国の守護者」も好きなのですが、こちらも未完なのが困りもの。

そうそう、仮想戦記と言えば仮想戦記かもしれない作品をわたしも書いているのです。
それは「落ちてきた龍王(ナーガ)と滅びゆく魔女の国」(MF文庫J)でして、わたしが大好きな歴史上のあの人物を主人公にしています(宣伝、宣伝)。

覇王信長伝
佐藤大輔

歴史まわりの本だと「ローマ人の物語」(塩野七生)が、単行本で一度読んだのに、もう一度、文庫本を揃えてしまうほどのお気に入りです。
時代を超えるスケールを持つ男で、その国を変えつつあり、生きていればさらに国を、時代を大きく変革したはずなのに志半ばで斃れた、という点において、カエサルと信長は同じだなぁと思ったり。

ローマ人の物語
塩野七生

あと、最近好んで購読しているのは西尾維新なのですが、この作者さんの場合、「ジャンル=西尾維新」と言うしかないので、どこかのジャンルに入れようとは思いませんね。
「戯れ言」シリーズも、途中からミステリじゃなくなったし。

でも、どの作品もたいてい好きです(ただしラストの一冊を除く)。
「刀語」の最終巻を読んだときは本気で本を投げましたww

まぁ、そんな感じのわたしの本棚なのですが、何か気になる一冊はあったでしょうか。
わたしの場合、本を読むのと同じくらい書店で本を探すのが好きなので、電子書籍を買うことはありません。
どれだけ揃えても場所を取らないのは魅力的だなとは思いますが、本棚に並べた本の背表紙を眺めるのもまた一興なのです(文中敬称略)。

戯言シリーズ
西尾維新