著者近影

Profile

黒史郎(くろしろう)

2007年「幽」怪談文学賞長編部門大賞、史上最少のクトゥルー神話賞最優秀賞を受賞。
著書に『夜は一緒に散歩しよ』(メディアファクトリー)、「幽霊詐欺師ミチヲ」シリーズ(KADAKAWA)、「未完少女ラヴクラフト」シリーズ(PHP研究所) 、他。

共著に『インスマスの血脈』(創土社)、「恐怖通信 鳥肌ゾーン」シリーズ(ポプラ社)、「FKB饗宴」シリーズ(竹書房)、他。

ノベライズに『いちろ少年忌譚』(朝日新聞出版)。
監修に『妖怪跋扈』(新紀元社)。

刊行予定は『怪談撲滅委員会*』(KADOKAWA)。
レトロなガチャガチャ、 珍妙な玩具のコレクター。趣味はゲームと古書と妖怪。

*既に刊行されています

代表作と、その作品についての思い

『夜は一緒に散歩しよ』

デビュー作です。
嬉しかったり恥ずかしかったり辛かったり、この作品には良い意味で振り回されました。
だから可愛いのです。

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黒史郎の本棚

とくに「バベルの図書館」の壮大さにやられました。
文字や物語が最も望ましい形を得るため、知識を餌にして人々に本を作らせている――これを読んでそんな妄想に耽ったものです。
僕は本の奴隷になりたいのです。

伝奇集
J.L. ボルヘス

昭和の頃に刊行された児童向け怪奇本です。
顔面の皮膚を剥がされた白髪の女が表紙を飾る、子供に容赦など微塵もしない、する気のない、アグレッシブな表紙に心惹かれました。
他にも『いちばんくわしい幽霊大百科』『いちばんくわしい世界妖怪図鑑』など、良かったですねぇ。
ジャガーバックスの本はどれもこれも、本気のイラストで殺しにかかってきますから最高です。
僕は本に殺されたいのです。

恐怖とのろい 魔術妖術大図鑑
辰巳一彦

僕はゾンビが好きなのです。
最近のゾンビは呪術系よりウィルス系が多いですね。だからウィルスも好きです。
この本は人間の眼球ではとらえられない微視の世界を色鮮やかに見せてくれます。どいつもこいつもイケメン揃いですよ。
まるで万華鏡のようなエーリキア・シャフェエンシス、名前が可愛いオニョンニョン・ウィルス、完全に邪神の子供のプロテウス・ミラビリス。みんなちがって、みんないい。
魅力的で、禍々しく、恐ろしい、極小のテロリストたちの姿を、今この文章を読んでいるあなたに見てほしいです。

恐怖の病原体図鑑
トニー・ハート

幼少期、僕がどんなにこの作品に狂ったか……。
あの時は本当に狂っていました。異常でした。ここでは書けないほどです。それくらい夢中になった作品なのです。
漫画史上、最低最悪の大人キャラである「給食のおじさん関谷」の、あの複雑な天パ頭も絵を見ないで描けるくらい、この作品にのめりこみました。
中学時代の僕は、『漂流教室』の登場人物の死に様を真似するという不謹慎な遊びに興じていた、そんな硝子の十代でございました…。

漂流教室
楳図かずお