著者近影

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Profile

川辺純可(かわべすみか)

広島県生まれ。
2014年、島田荘司選 第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞、優秀作に選ばれ、『焼け跡のユディトへ』でデビュー。

代表作と、その作品についての思い

『焼け跡のユディトへ』

幼い頃、祖母の家には毎日、近所のおばさま方が集まり、縫い物をしたり夕餉のおかずを作ったり、おしゃべりを楽しんでいました。
そのほとんどが「子どもに聞かせて如何なものか」と思われる怪しげな思い出話。
私は白猫と遊ぶふりをしながら、大人たちの会話に聞き耳を立てておりました。

そんな耳年増の女の子が小説を書き続け、彼女たちと変わらぬ年頃になり……やっとできあがったのがこの本です。

昭和26年10月。今より少し昔のお話。
物語を拾い上げ、世に出してくださった島田荘司先生に、心より感謝申し上げます。

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川辺純可の本棚

古典、名作を中心に、あえてミステリ以外の本を8作選んでみました。

日本最古の長編小説は、ドラマティックな展開。
時を経て全く色褪せません。

実は(源氏もそうなのですが)、いつか自分で現代語に訳してみたいという野望を抱いております。
……長さ(と年齢、笑)を考えると、そろそろ始めた方がよいのかも。

うつほ物語

昔々、枕の下に入れて眠りました。
夢でいいから、物語に入ってみたかったのです……。

小説自体、夢のようなお話。美しい本というのは、こういうものだと思います。

デミアン
ヘルマン・ヘッセ

宮沢賢治。よいお話がたくさんありますが、これはすごい。
すごい、としか言いようがないです。

「賢治さんが生きておられたら何ておっしゃるだろう……」最近とみに、そう思う出来事が増えました。

なめとこ山の熊
宮沢賢治

「……そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである」

少女小説なのかな。
現代の女の子こそ、こういうお話が好きだと思います。

作者は、早く生まれすぎてしまった作家さんのひとりです。

第七官界彷徨
尾崎翠

人生観、変わりましたね。
エンタメとしても一級品。

生きにくい世の中だからこそ、未読の方は(いまさらと言わず)読んでいただきたいです。
「幸せは自分の心にある」、そう気付かせてくれる物語です。

少女パレアナ
エレナ・ポーター

登場人物にラブ! ということは多々ありますが、司馬先生の描く殿方は、本当にかっこよい……。

竜馬も武蔵も、私の中では、先生の描いた人物こそ本物。

この作品はあまりに有名な忍者ものですね……あ、山田風太郎先生の忍者もよいです。
どちらも好きー。(口調が乙女、笑)

梟の城
司馬遼太郎

難しい本を読むことを生き甲斐にしていた頃(笑)。

「何これ? おもしろい!」読み始めてすぐ、そう思いました。

何となくかわいい、でも深い……。

安部公房

ノンちゃんはまじめでやさしい女の子。

きちんとした言葉、正しい心を大切に、いつの世も照れないで、まっすぐひたむきに生きられたら、と思います。

ノンちゃん雲に乗る
石井桃子