著者近影

伽古屋さん名刺用イラスト

Profile

伽古屋圭市(かこやけいいち)

第8回『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞を受賞し、2010年にデビュー。

著書に『帝都探偵 謎解け乙女』(宝島社文庫)、『からくり探偵・百栗柿三郎』(実業之日本社文庫)などがある。
なないろ金平糖 いろりの事件帖』(宝島社文庫)が5/12に発売。

代表作と、その作品についての思い

『帝都探偵 謎解け乙女』

最新作が代表作、と言うのがかっこいいんだろうけど、いただいた反響や、様々な面でターニングポイントになった作品ということで。

構想段階から作品の骨格となるアイデア(トリック)には自信があり、そこに大正時代という味つけが加わって、すべてが上手く嵌まってくれました。

おかげさまで上梓後、各方面から絶賛の声を多数いただき、いろんな繋がりも生んでくれることに。
その後の方向性や、さらなる広がりを導いてくれた一冊になりました。

伽古屋圭市のすべての作品はコチラ

伽古屋圭市の本棚

岡嶋二人さんのデビュー作にして、江戸川乱歩賞受賞作。
「ミステリーってこういうのもあるんだ」「ミステリーっておもしろいな」と再認識するきっかけになった作品。

僕が手に取ったとき、すでに岡嶋二人さんは解散しており、氏の全著作を読破するくらいハマることに。
また、文学新人賞というものの存在を知り、小説家を目指すきっかけとなった作品でもあります。
というか『焦茶色のパステル』と同じ、江戸川乱歩賞を獲ることが目標に。

なんだかんだで結局「『このミス』大賞」からデビューしたんだけどね。

焦茶色のパステル
岡嶋二人

伝説のコンビ作家「岡嶋二人」がいかにして生まれ、そして解散したのか。
片割れである井上夢人さんが赤裸々に綴ったエッセイ。

ではあるんだけど、ここには物語をどうやって考え、練り上げ、どう見せて、文章に落とし込んでいくか。
優れたミステリーを書くためのエッセンスがすべて詰まっている。

僕はいわゆる「小説の書き方」的なハウツー本を読んだことはなく、この『おかしな二人』だけを参考に、自分なりのメソッドを作り上げた。
それであっさりと受賞できたんだから、間違ってはいなかったんでしょう。

この本から得た教え、根幹となる考え方は、プロになったいまも大事にしています。
まさに僕にとっての聖典。

おかしな二人
井上夢人

人生を変えた一冊。
この本と出会ったから、小説家を目指す決意を固められた。

それがよかったのかどうかはわからないが……。

麻雀放浪記
阿佐田哲也

個人的な思い入れ本ばっかりなのもなんなんで、最後に純粋なおすすめ本を。
ファンタジーのおもしろさを教えてくれた一冊です。

昔の中国を思わせる架空の国、架空の史実をもとにして、とことん法螺を吹いている。
ファンタジーとはかくあるべし、てなもんで、それが見事に洗練され、突き詰められている。
昔の中国風というと堅苦しい作品だと思われそうだけど、いまで言うキャラノベ的な側面が強く、娯楽小説としても一級品。

理屈抜きでとにかくおもしろい。
いま読んでもまったく色褪せない傑作です。

後宮小説
酒見賢一