著者近影

Profile

藤岡真(ふじおかしん)

1951年鎌倉生まれ。高校、大学時代はフェンシング部に所属。
早大理工学部卒業後、博報堂に入社、シニア・クリエイティブ・ディレクターとしてCM制作に従事。
1992年「笑歩」で第10回小説新潮新人賞受賞。選考委員、井上ひさし、筒井康隆。

主たる著作
1994年:「ゲッベルスの贈り物」(角川書店)
2000年:「六色金神殺人事件」(徳間書店)
2000年:「達人」(「闘人烈伝」夢枕獏編収録/双葉ノベルス)
2001年:「ゲッベルスの贈り物」(創元推理文庫)
2005年:「ギブソン」(創元ミステリフロンティア)
2006年:「白菊」(創元推理文庫)
2009年:「七つ星の首斬人」(創元クライムクラブ)
2010年:「幻の男」(「ミステリ・オールスターズ」収録/角川書店)

代表作と、その作品についての思い

『六色金神殺人事件』

良しにつけ悪しきにつけ、多くのミステリファンを驚愕(あるいは激怒)させた作品。
飛び抜けた意外性には自信があります。

処女作「ゲッベルスの贈り物」が好評であったため、角川の依頼で書いた第二作でしたが、角川の社長交代、単行本編集長の幻冬舎への移籍等で宙に浮き、以後、幻冬舎、講談社、文藝春秋社、角川書店に持ち込み、断られ、苦節七年やっと日の目を見た作品なので、愛着もひとしおです。

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藤岡真の本棚

作り物のミステリとは一線を画す、人間の存在そのものを問い直すような傑作。
それでいて、本格ミステリとしてもハードボイルドとしても超一流の作品で、最後の一行の科白は永く胸に残る。

さむけ
ロス・マクドナルド

警察も探偵も登場しない。それどころか、犯罪も日常の謎も関係ない。
なのにとびきりの本格ミステリーという奇跡的な傑作。
何を書いてもネタばれになるからこれ以上書けない。

イニシエーション・ラブ
乾くるみ

ミステリ作家なら誰だって、こんな物語を書いてみたいと思うだろう。
詐欺師たちのピカレスクロマンだが、ある意味最も道尾秀介らしくない作品。
それを推薦するのには他意はありません。

カラスの親指
道尾秀介

短篇集の表題作。
淡く哀しい恋心、そして、最後に訪れる喪失感。
短編でこれほどの小説が書けたら、この一作を遺して死んでもいいというくらいの傑作。

ゆきなだれ
泡坂妻夫